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#14 大脳生理学者 久保田競博士

大脳生理学者久保田競博士
先生の実験助手をしてから今日まで、20年が経ちました。先生がどれだけすごいお方か、ジワジワジワジワ知ったわけですが、その中の1つ。

専門誌「Nature」に掲載される論文の審査をしておられました。
Natureに論文が載ると言うことは、世界に認められたと言うことで、科学者としては大変名誉なことでもあるわけです。
その審査をされていたわけですから、如何にすごいお方なのかがお分かりかと思います。
しかし、理研のSTAP細胞があるないで事件になった頃「Natureの権威が落ちてしまった。」と嘆いていらっしゃいました。
もちろんこの頃には、もう審査には関わっていらっしゃいませんでした。
研究室には、図書館か?と言うぐらいたくさんの専門誌があります。
それら全部に目を通され、常に最先端の科学にアンテナを張りめぐらされていらっしゃいます。
そして、それらの情報をいつも惜しみ無く教えてくださるので、ありがたい限りです。

先生は、大阪人。
愛知県に住んでもうかなり長いのですが、未だに関西弁&関西アクセントは抜けません。
ある日のこと、私が先生に言われたことを思い出せなかったことがあります。
その時、ただ聞くにはあまりにもユニークさに欠けるし、先生の気分を悪くさせてしまうかも?と思ったので
「先生、大変です」
と言いました。
すると「どした?」と、こちらを見てくださったので、両手で頭を挟んで
「私の海馬が、無くなってしまったようです」と言うと、笑いながら
「えらいこっちゃ、えらいこっちゃそりゃえらいこっちゃ」
と応えてくださいました

先生の奥さまは、あの「脳科学おばあちゃん」と呼ばれたかよ子さん。
先生と奥さまと私、3人でいた時の面白いお話もあります。

やはり、20年って長いですね。
先生と出会えたことで今の私があります。
感謝してもしきれないほど多くを学ばせていただき、そして未だにまだそれは続いています。

私が頑張ることは、先生への感謝。
まだまだ10年は現役で頑張られると思います。

柴田直美先生 ピアノdeクボタメソッド主宰 柴田直美先生
河合楽器専属講師として長年ピアノ、ドリマトーンの指導、演奏活動をしていた。
2000年より京都大学霊長類研究所久保田研究室で実験助手として久保田競先生に従事し、2007年~2015年まで愛知工業大学自然科学教室勤務。
今日に至るまで久保田競先生から脳神経科学について多くを学び、自身のピアノ指導経験を生かし、ピアノdeクポタメソッドを考案する。