講師の皆さまからのうれしいコメント集

#11 情報を見極めること

ピアノdeクボタメソッド

近年、脳に関する情報が溢れていますが、本物か偽物かどのようにして見極めるかがとても大切です。

「本に書いてあった」
「テレビで言っていた」
「新聞に書いてあった」

上記で紹介されたことからの情報は、正しいに違いない、そうなんだ!と受け止めるのが、私たち日本人のほとんどではないでしょうか?

本を書いた人、テレビで言っていた人が誰で、その情報はいったいどこから来ているものなのか?新聞も然り。

「今の時代は、専門誌である「Nature」や「Science」でさへ必ずしも信用出来る情報だと言えなくなってしまった。」と久保田競先生はおっしゃいます。

Aと言う意見が出ると必ずBと言う意見が出る。
こうして科学は進歩してきたわけですが、反論するには、きちんとした研究結果と証明がない限り論破出来ません。
ですから「◯◯が言っていた」「色んな本に書いてあった」レベルでは、科学的に証明されたことを覆すことは、出来ないのです。

男性脳と女性脳が本当にあるのか?
右脳、左脳の違いがあるのか?

みんな俗説でしかありません。
世界のどこにも男性と女性で脳の働きが違うと証明出来た研究や論文は、無いそうです。
第一、男性と女性の脳の働きが違うなどと考える国があまり無いらしいです。
ホルモンの関係で感情の違いはあるかもしれませんが、どうでしょう・・・?
感じるのも考えるのも『脳』ですからねぇ(‘_’?)
右脳、左脳にしても本来そのような脳は、ありません。
数学をしても、音楽をしても、脳の右側も左側も働きます。

脳を作るのは、幼児期までの環境がほとんどです。

先日の研修会で久保田先生が
「大体『リケ女』って言葉がおかしい。」
とおっしゃっていました。

真実と俗説、しっかり見極めることが大事なようですね。

柴田直美先生 ピアノdeクボタメソッド主宰 柴田直美先生
河合楽器専属講師として長年ピアノ、ドリマトーンの指導、演奏活動をしていた。
2000年より京都大学霊長類研究所久保田研究室で実験助手として久保田競先生に従事し、2007年~2015年まで愛知工業大学自然科学教室勤務。
今日に至るまで久保田競先生から脳神経科学について多くを学び、自身のピアノ指導経験を生かし、ピアノdeクポタメソッドを考案する。